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ごとうせつのひとり言

2004年4月

私は物書きではないので、どうしても書くこととなると、実際に目の当たりにしたこと、経験から思い浮かべること、現在の本当の自分の希望、日頃の不満、に終わってしまい、日記か心のうちを打ち明ける親友に書くレターみたいになってしまう。ところがたまにこの欄を小学生とか中学生が読んだとすると・・・・と思うと、恐ろしくて、ヤーメタとなっていたのだ。私がお説教を説く尼さんになってからだと別ですが、当分、生身の人間が読んで下さる方の精神年齢、状態まで考えてられませんしね。みどりにも「ママ、そんなこと言って、マァ、ハシタナイ」とか、「私のママがそんなこと考えているなんて!」とたまにではなく、言われる。でも「私は私」で、お上品ぶったところで地が見え見えのはず。パーティーでよくやる失敗がその証拠。緊張すればする程赤恥をかく。バッグを落とす。ガハハと笑う。急に声が大きくなる。ひどいときはガムが口から飛んで出る。こうなりゃ、もう覚悟は出来たとなるんだが。

私のぞろ目の誕生日。京子と由美子から2ダースもの黄色いバラの花束が「一週間遅れのお誕生日プレゼント」として二人から贈られた。黄色のバラは花言葉がジェラシー。それがどうした。私の大好きな黄色のバラ。この黄色のバラは大きなガラスの花瓶に生けることにした。朝、晩、冷たい水に変えて、人生の節目節目に手にした黄色のバラをつくづくと眺めながら、「ねぇ、マ、イイカ」と言うだけで、1瓶は日当たりのいいリビング、もう1瓶は私達のお仕事ルームで、人生のはかなさを憂う私をわかってくれる。最終的にはドライフラワーにしようとは思っていたが、どうしてもその気になれなかった。5日たった今朝「水を替えようね」と言ってハッと気づく。この二瓶は同時に生け、同じように水を替え、同じように感謝してきたのに、様子が全く違う。お仕事ルームのバラは生気なく、いくつかは首をたらしているではないか。それに較べてリビングの方は明日は満開だと皆でコーラスしている。ごめんね。ごめんね。お日様の光が欲しかったのでしょうねぇ。日のあたる場所に花瓶を置いて1時間経ち2時間経っても、その差はあからさまにわかる。ここに生きるものへの思いやり(愛情)の大切さを教えられたようで。「龍、見てごらん。」自然の力、愛情の違いって、これでわかるでしょ。同じように生まれても大きな花を咲かすのもあるし、いい加減に扱われて、しおれて生涯を閉じるのもアルやろ。自分を大事にしいや。自分を愛することがどれだけ大切か。人間と花を較べるのはおかしいと思うやろけど。与えられた命というのを育てるのは、自分自身や。立派にすばらしい花に育てんのは自分やゆうこと忘れなさんなや。人間もそうや。後悔先立たずってこのことだね。

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