
2006年08月22日 「勉強会」
前回帰国した際に、3日間、ヴァイオリンを真剣に学ぶ小学生から大学生までの子供達とその親に会う機会を私のために設けていただきました。こんな恵まれた経験をさせていただいたことに感謝すべきはずなのに、なぜ幸せに感じられなかったのか、と考え込んでしまいました。その子供達の将来と我が子の歩んでいる道が無意識に重なってしまい、いろんな思いに駆られ、無視できない哀しみの中に自分を置いてしまったからではないかと。(悲劇のヒロインになりたがりやのババアのつぶやき。)
もともと何のためにこういう機会を作ってもらったかと言うと、私が親というだけで、子供の将来に大きく関与することだけに喜びを感じてはいけない時期が訪れたことを親子の間で充分に理解したからです。そこで、私の残る人生をどう生きていくかのヒントを少しでもクリアにするためだったのです。こういう時期がくれば、ビルのお掃除オバさんとかレストランの皿洗いになって、物を美しくするのに精魂を込めて、疲れ果ててベッドにつく時は、気に入った本とかビデオに囲まれて幸せと感じる日々を想定していたのです。ところが、このアイディアを母に言いますと、「世間をわかっていない。あんたの年になって誰が雇うか!」と一笑されました。
なるほど、こうなったからには"無料相談室"でも開いて、お客さん達と喜怒哀楽を分かち合って、運動不足は犬の散歩で解消して、一生を終わるかなという計画に切り替えました。それには、自由度で言えば、語学的にも人種的にも日本が一番。"無料相談"と言っても何しろせんくらのタイトルにもこれしかないという"天才二人"を育てた親ですから、その手の相談が多いのではないか、ということで、この勉強会をしていただいたわけです。
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